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「きしめん」と京都らしい「丼」を老舗で楽しむ【京都・更科本店】

世の中に「更科」とつくお店はたくさんあるけれど、その多くは「蕎麦」もしくは「うどん」屋さんのはず。でも京都・新京極商店街にある老舗は「きしめん」のお店

なぜ京都できしめんか? っていうと、その昔創業者さんが愛知から移転されて開いたお店だからなんだとか

長い年月をかけて京都に根付いたからか、本場で食べる「きしめん」とは違う、京都らしい「きしめん」になっている気がするけど、だからこそここでしか食べられない味な気がする

そのきしめんが時々無性に食べたくなるのだ(2023.05訪問)

更科本店さん

更科本店さんは、明治7年創業というから1874年か。お店のキャッチフレーズは「ひらり・つるり・ぺろり」と、なんだかすごくカワイイ

老舗ではありつつも、ものすごく庶民的な風情のお店だし、お値段もリーズナブルなので誰でも気軽に入っていいのが嬉しい

子どもの頃から新京極にあるのは知っていたけど、なかなか入るタイミングが掴めず。大人になってからようやく入ったら、きしめんや丼がリーズナブルに食べられるので、それからはちょくちょく行くようになった

京都で「きしめん」ってそれだけでレアだし、京都らしい「」が食べられるのもまた嬉しい。古き良き京都のうどん屋さんという感じなのだ

更科本店さんのメニュー

うどんや蕎麦もあるとはいうけど、基本は「きしめん

基本のきしめんの他に、「きつね」「きざみ」「鳥なんば」「あんかけ」… いろんな味があり、京都らしく「にしん」もある

丼も京都らしい、優しい味わいの卵とじが中心。「きつね丼」とか「衣笠丼」とか、子供の頃はどこのうどん屋さんにもあったけど、今はすっかり見なくなったメニューがたくさんあって、それもまたワクワクのポイントなのだ

かけきしめん(冷)

すごくすごく暑い日に行ったので、「かけきしめん」を

普通の「きしめん」はあげが載っているんだけど、「かけ」となると、ものすごくシンプルになる。きしめんと出汁、そしてネギがちょっと。これで全部だぞ! というのが潔い感じでいい

お店の「ひらり・つるり・ぺろり」の通りというのか、京都らしくというのか、きしめんはかなり「やわやわ

自分は京都出身なのでうどんは、絶対「やわやわ」派。よく京都のうどんは「こしがない」とか「茹で過ぎでは?」とかいわれるけど、「そこがいいんじゃないか」と声を大にしたいところ

なので、このきしめんがすごく好き

衣笠丼(ミニ)

衣笠丼(ミニ)はサイドメニューとして嬉しい、ほどよい大きさ

一応「衣笠丼」の説明をしておくと、甘くたいたお揚げとネギを卵でとじてご飯に載せた丼のこと

子供の頃は、「肉の入っていない丼なんて!」と思ったものだが、段々と肉なし丼の真価がわかるようになってきた。子どもの頃よく一緒に御飯を食べに行った祖父が、この手の丼を好んでいたんだけど、それがすごーーーーくわかる! っていうね

そんな肉なし丼のなかでも、衣笠丼はなんだか特別な気がする。あまり置いているお店がないので、みかけると嬉しくなっちゃって。食べて「そうそう、これこれ」となる。そしてついついオーダーしちゃう

添えられたお昆布と香の物もいいなぁ

まとめ

新京極商店街という場所柄、そしてリーズナブルなお値段で、手軽にあれこれ食べられるという特性上…

お店はご近所さんも、観光の人も、自分たちみたいな時々行く人も、そして外国の人も… 本当にさまざま

そんな人達が集って、みんな「きしめん」を食べている

いついっても、なんだか不思議で、でもすごく落ち着くお店。今度は寒い時期に行きたいなぁ

更科本店
住所 : 京都府京都市中京区新京極通六角下ル中筋町483

営業時間 : 11:00~15:30、(土、日、祝日は夜営業も17:30~19:30)
定休日  : 木曜