アサイ醤油の製造直販 老舗醤油店「橋詰醤油店」 商店街走る!! vol.001

商店街走る!! 橋詰醤油店(アサイ醤油)

老舗と新進気鋭の店が渾然一体となった彦根の商店街・中央商店街

そんな商店街の一員としても奮闘しているブログ主・メカタが、中央商店街の方々にお聞きしてご紹介します。

江戸時代より続く「橋詰醤油店」

商店街走る!! 橋詰醤油店 外観

中央商店街で長きにわたって、醤油の製造・販売を手掛けている「橋詰醤油店」さん。

嘉永年間からの歴史がある老舗。

嘉永年間とは1850~60年くらいのこと。つまり江戸時代の終わり頃の創業です。

アサイ醤油

商店街走る!! 橋詰醤油店 ウインドー

醤油の名前は「アサイ醤油」。

「麻井」と書くそうですが、これは醤油の製造を始める前は麻製品を扱っていたからだそう。

古くからの醤油店なだけに、ウインドーには歴史を感じる道具類も飾られています。

趣のある看板が

商店街走る!! 橋詰醤油店 看板

趣のある看板。

以前はお店の看板として使われていたそうですが、現在は店内で見ることができます。

近江の醤油

実は滋賀県にはたくさんの地醤油… とでもいうのでしょうか?

醤油蔵があります。このマークひとつひとつが近江の醤油蔵さん。

商店街走る!! 橋詰醤油店 近江の醤油

もちろんアサイ醤油もあります。

近江醤油の特徴は?

商店街走る!! 橋詰醤油店 看板

滋賀の醤油の特徴は、「甘く」「旨味が豊富」なこと。

滋賀や福井の醤油にはその傾向があるようです。

滋賀県でよくつくられる「湖魚の佃煮」。あの味わいは、旨味豊富な近江の醤油によるものだそう。

そう思うと、だいたいどんな味か? 想像がつくかもしれません。

旨味がぎゅっと濃縮された醤油は、煮物によし、炒めものなどにもよし、もちろんそのまま何かにかけたり、つけたりしてもよし。

どこか懐かしく、毎日食べたくなる味なんです。

身体にもいい

旨味はたっぷりなのに、塩分控えめなのも特徴。

保存料も少ないので、保存には注意して早めの使い切りを。

表面に異物が浮いてくる時は、取り除いて加熱すれば大丈夫です

醸造方法が違うから

味わいの違いは、醸造方法の違い。 

アミノ酸や甘味料を混合しているからこそ出る味わいが、近江の醤油の特徴です。

醤油自体に旨味を求める地域では、今も「本醸造」といわれる製造方法ではなく、「混合」「混合醸造」と呼ばれる製造方法を採用する蔵が多いとのこと。

「どの製造方法がいい」というものではなく、「醤油に求めるものの差」が、製造方法の違いに反映されているのだそう。

旨味や甘みたっぷりの醤油。「これでないと!」という人が多いのもうなずける味わいです。

中央町でつくられるアサイ醤油

橋詰醤油店さんでは、中央町の店舗の裏に、製造拠点を持っています。

非公開なのですが、今回は特別に見せていただき、写真も撮らせていただきました!

商店街走る!! 橋詰醤油店

商店街走る!! 橋詰醤油店

搾り工程まで終わった「生揚げ醤油」に旨味や甘味を添加して、火入れしていきます。

こんな大きな釜で火入れを行っているそうです。

商店街走る!! 橋詰醤油店

商店街走る!! 橋詰醤油店

大きな樽から、瓶に充填して販売。

商店街走る!! 橋詰醤油店

商店街走る!! 橋詰醤油店

醤油づくりには、井戸水を利用。

夏でも冷たい水が湧き出ています。

店舗ではアサイ醤油の直販も

商店街走る!! 橋詰醤油店 アサイ醤油

販売は配達が中心だといいますが、店舗にて直販も行われています。

「お醤油ください」と来られる方も多いんですって。こうしてお話をお聞きしている間にもお買い物の方が!

特に忙しいのは春~夏頃。湖魚の佃煮の時期が繁忙期なんだそう。

  • 淡口醤油   1リットル:450円 一升瓶:700円
  • 濃口醤油   1リットル:450円 一升瓶:700円
  • 特製濃口醤油 1リットル:500円 一升瓶:800円

お値段は2019年8月現在のもの。

販売は1リットルと、一升瓶。
使い切りを考えて、ちょうどいいサイズをどうぞ。

特製濃口醤油

淡口醤油は塩分が高く、色が薄いというのは、いわずもがな。

「特製濃口醤油」は、通常の濃口醤油よりも旨味が強く、塩分もさらに控えめ。

しっかりした味わいの醤油がほしいなら、「特製濃口醤油」をどうぞ。

データ

橋詰醤油店(アサイ醤油)
住所 : 滋賀県彦根市中央町1-16
時間 : 09:00〜18:00
定休日: 日・祝(盆、正月休あり)
※ 製造拠点は非公開

更新履歴

情報は書いた時点のものです。

2019.08.26 新規作成