自転車店の「商圏」って広ければいいの?【自転車店開業記011】

商圏は広いのがいい?

田舎のお店でも、いいサービスや商品を提供すれば、遠くからでも人が来る。だから人口が少なくても商売が成り立つ。なんて話がありますが…

商圏が広ければ解決するのか? それが正解なのか? と考えると、決してそうではないような。

主に自転車店の商圏についてのお話。

商圏とは?

商圏とは、店舗に集客できる範囲のこと。

そのお店にどこから人が来る?

要するに、「お客様がお店に来てくれる範囲」のことで、業態によって大きく変わります。

  • 毎日のお買い物は近所のスーパー
  • たまの買い出しは県内の大型ショッピングモール
  • 家電品は大きな駅にある家電専門店
  • お洋服や趣味の品は県外の繁華街にあるお店…

みたいに、使いわけしている人も多いはず。近年は「全部ネット通販」なんて人もいるのかもしれませんし、「商圏は世界中」なんてこともありそう。

想定するのは難しいのですが、お商売をするときには「商圏はこのくらい…」と想定することが多いようです。人口を見たり、住む人の年齢層などを考えたり、同業他社の位置を考慮したり、交通の利便性も重要なはず… 考えることが山積みです。

半径30kmから人を集めると

よく「半径30kmから人を集める」なんていいます。

趣味の店や食事をするところなど、「半径30km」から人を集められれば、商売が成り立つってお話。

確かに、「おいしいもの」「ほしいもの」のためなら、クルマで30kmくらい走る人は多そうです。

だけど、これホントなんでしょうか?

自分としては懐疑的です。なぜなら、田舎じゃ30km圏内じゃ全然足りないから。

いや、食事をするところなどなら大丈夫なんでしょうけど、趣味の店で考えると多分足りません。

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30kmだとどう足りない?

半径30km。直線距離で考えても意味ないですが、便宜上地図に半径30kmの円を描いてみる。

侍サイクルのある彦根駅から考えると…

北は長浜のほぼ全部、南は近江八幡・野洲市の一部くらいまで、岐阜も入りますが大垣には届きません。三重は少し入りますが山だしなぁ… 対岸の高島市は入りますが来られませんし… ってことになるかと思います。

山も多いですし、何より琵琶湖もありますので、人口としては「……」な場所。

趣味のお店なら、その範囲内でさらに多少は趣味に興味のある人しか顧客になりませんので、正直足りません

これが、京都の宇治(JR宇治駅を想定)くらいになると話はまるで変わります。

京都市内の大半(特に人口密集地は全部)、京都府下の南の方全部、奈良(大和郡山くらいまで)・大阪(高槻などは当然)・滋賀(野洲くらいまでなので結構広範囲)の一部などが範囲に入ることになっちゃいます。

これだと人口も相当多い。十分な見込み客が想定されるんじゃないでしょうか?

だから「半径30km」も場所による

そうとしかいえません。

ちなみに侍サイクルの商圏は?

商圏なんて偉そうなものはありませんが、お店に来られる方のお住まいは

  • 彦根市
  • 四町(愛荘町、甲良町、多賀町、豊郷町)
  • 米原市
  • 長浜市
  • 近江八幡市
  • 東近江市

が中心。

あとは県下各地域、福井や岐阜、京都などから来られることもあります。

SNS経由でお知り合いになった方は、大阪からもお買い物に来てくださったり。

一度見てみたい! というご訪問は、日本全国から。でもこれは「商圏」とは関係ないお話ですが。

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商圏は広いほうがいいの?

さてタイトルの「商圏は広いほうがいいの?」に戻ります。

商圏が広ければ広いほうがいい。そんなお商売も確かにあります。

でもそうじゃない商売もある。

自分としては、「自転車店はそんなに商圏が広くないほうがいい」お店だと思っています。

なぜ商圏が広くないのがいい?

その理由は?

自転車は売って終わりではなく、その後も手間暇かけるものだから。ってことです。

日常のメンテナンス、たまに必要な大きなメンテナンス、メーカの自主回収やリコール対応、その他諸々…

自分で十分メンテナンスできる人じゃなければ、いやできる人だってそれなりに、自転車店とのお付き合いが発生します。

アフターサービスを考えると、それなりに近くのお店で買ってほしいと思います。あまり購入店が遠いと、通うのが億劫になってしまう人もいますから。

もちろん、遠くからでも足繁く通う人、通いたくなる店であればいいだけのことからもしれません。

が! やっぱり、あまり遠いとお店に行くのは難しくなる。これは事実です。

「商圏が広ければいい」じゃない

趣味の分野にたくさんある、アフターフォローと切り離せないジャンル。そういう店の「商圏」は別の認識が必要だと思います。

商圏が広ければいい」じゃない

というよりも、「商圏を広くすれば解決じゃない」かもしれませんし、「商圏を広くするだけが解決じゃない」なのかもしれません。

もちろん、素敵な商品やサービスを提供していたり、お店が魅力的だったりすると、自然と商圏は広がるってこともあるはず。

でも… いたずらに商圏を広げるのが正しいのか? は考えなきゃですし、そう考えると商圏を抑えつつ商売が成り立つ方法の模索が不可欠にも思えます。

「30km圏内から人を集めればいい」では、いろんな面で解決しない。そう思います。

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